
おかげさまで創業100周年
佐藤製麺所は大正十五年に創業しました。長崎市銭座町にて、ちゃんぽん麺・中華麺などの麺類を製造し中華料理店に卸売を行っています。2026年におかげさまで創業100周年を迎えました。
代表挨拶「感謝を込めて」
長崎の味を、次の100年へ。
伝統の「唐あく」と、新しい「挑戦」で。
大正十五年。
初代・利久茂が、この長崎の地で一玉の麺を打ったその日から、佐藤製麺所の歩みは始まりました。
おかげさまで私たちは、本年、創業100周年という大きな節目を迎えることができました。
この長い年月を支えてくださったすべてのお客様、仕入先の皆様、そして地域の皆様に、心より感謝申し上げます。
長崎のちゃんぽん麺に欠かすことのできない「唐あく(唐灰汁)」。
独特の香りと、しなやかなコシを生み出すこの伝統製法は、代々受け継がれてきた、私たちの誇りであり原点です。
時代がどれほど移り変わろうとも、この味だけは決して変えてはならない。そう胸に刻み、今日まで麺づくりと向き合ってまいりました。
しかし、伝統を守るだけでは、暖簾は未来へと続いていきません。
食卓のかたちが変わり、価値観が多様化する中で、私たちは「麺の可能性」を信じ、新たな挑戦にも踏み出してきました。
その大きな挑戦の一つが、「長崎つけちゃんぽん」です。
これまで長崎ちゃんぽんといえば、麺と具材をスープで煮込むスタイルが常識でした。しかし私たちは、あえて麺とスープを分けることで、麺本来の旨みを最大限に引き出すことに挑みました。
冷水で締めた麺は、艶やかで強いコシを持ち、唐あく特有の風味がより際立ちます。それを旨みが凝縮された温かいスープにくぐらせて啜る。
「ちゃんぽん麺は、もっと自由になれる」
既成概念を打ち破るこの新しい食べ方は、おかげさまで多くのお客様に驚きと喜びを持って迎えられ、新しい長崎の味として育ち始めています。
また、地域との絆を形にした「手熊小絆麺(きずなめん)」も、私たちの忘れられない財産です。
閉校が決まった手熊小学校の子どもたちの「母校の思い出を残したい」という願いと共に作り上げたこの麺は、私たちに地域と共に生きることの意味を改めて教えてくれました。
100年は、ゴールではありません。
あくまで、次の時代へと続く通過点です。
これからも先代たちが築き上げてきた技と心を大切にしながら、失敗を恐れず、新しい美味しさへの挑戦を続けてまいります。
「やっぱり、佐藤さんの麺じゃなきゃ。」
その一言に支えられ、励まされ、私たちは今日も銭座町で、実直に麺を打ち続けます。
次の100年も、長崎の食卓に寄り添える存在であるために。
今後とも変わらぬご愛顧を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
佐藤製麺所
三代目代表 佐藤 茂樹
